koug_rognの日記

ローガンの感想でござるよ。

Rose guns Days ラストシーズンをクリアした感想

先日、竜騎士07先生こと、07th Expansionから出されていたローズガンズデイズというゲームを、おそらく二年間かけてクリアした。

この時点で、私の文章力の低さがバレバレなのだけども、感想というか自分自身の為のまとめ、というか、思考をまとめるための雑記である。

言ってしまえば、長文版ツイッターレベルの語彙力と、文章力なので頭の悪さを察してあげてください。

かわいそう(小並感)

 

社畜であるのが幸いなのか知らんけども結局クリアまで二年間かかった。

ぶっちゃけローステこと、舞台が年末にLSがやると言われなければ、こんなに寝る間も惜しんで急かずに、ツイッターで実況しながらもっと時間をかけてプレイしていた気がする。

別に、このゲームが面白くないからプレイする気がしないとかではなく、本当に面白いのだ。面白いからこそ、しっかり画面に座してプレイしなければならない。

いいゲームというのは、その世界観にすべてを持っていかれる。

つまるところ、ローガンをプレイするのは体力がいるのだ。

 世界観と、キャラに魅了されて、嬉しければ笑って、悲しければ泣き、苦しめば一緒に苦しみ、彼らの物語が未来から語られる過去の話で結末がわかっている、変わらない、変えられないとわかりつつも、こんなにも私は心を揺さぶられたのだ。

s3だけで、ティッシュ箱、一箱がお亡くなりになった。

正直、なにから書いたらいいかわからない。

本当に雑記になると思う。

でも、二年間ゆっくり寄り添えたとは思うので、書きたいことを赴くままに綴ろうと思う。

 

注意

ローズガンズデイズ  ラストシーズンまでクリアした方のみ閲覧した方がいいです。

やってない方は、こんな記事見てないでプレイしてどうぞ。

作品紹介 – ローズガンズデイズ | 07th Expansion Official Website

 

まず、このローズガンズデイズという作品を知ったのは、他ジャンルの際につながっていたフォロワーさんのせいおかげだ。

正直最初は抵抗があった、何故ならPCゲームという上に、サウンドノベルゲームなのだ。

どちらも、時間に追われる社会人にはしんどいものがあった。

なので、スマホアプリのS1をまずはプレイした。これには本当に助かったので、ローガンのスマホアプリへの移植を本格的に願わずにはいられない。

 

さて、いざS1をやってみて驚いた、ストーリーが面白い!!

マジで、面白い。

 

そもそも、設定が自分好み過ぎる。

1944年の終戦原爆は落ちず、しかし大災害によって第二次世界大戦が終着した直後の日本。

そこで日本人、中国人、アメリカ人、の男女が生きていくハードボイルドストーリー。

世界史が好き、だったら何も聞かずプレイしてくれ。

個人的には、映画「日本のいちばん長い日」とか好きな人も好きだと思う。

私は好き。国の為に戦う男たち、軍人達の心情が上手く描かれてる作品なので、きっとケイレブさんとか、国の子供のため、未来のために今を捨てれるって人達の感情がこもった作品だと思う。

関係ないけど、「帰ってきたヒトラー」も面白いので全人類見て欲しい。

これも少し、S2とLSみあるなって思ってる。

 

私自身、多くはないかもしれないがいろんなゲームや、アニメを見てきたが、こんなにもキャラクターが生きている、人間である、と感じたゲームはそうそうないんじゃないのだろうか。

 

S1では、読めなかった相手側の人間性が、ローズ達と時を重ねるとともに、ローズが信頼という仁義を重ねるとともに、プレイヤーの私たちにも、人間味を出してくる。

ここが、まぁ、ズルい!

 

正直言ってしまって、相手側の身の内や、事情を知らなければ、人間として捉えなければ、敵としてシンプルに憎めるのに、それが出来ない。

だって、相手も人間だもの。

そもそも最初のボス敵の志が、戦争から帰ってきて仕事ができない同胞を救いたいという軍人将校という、ストーリーとしては豪華すぎるキャスティングである。

そのうえ、彼サイドの話も劇中にふんだんに描写してくるので、ローズ側だけに感情移入できなくて、最高に情緒がグラつく。

あっ、敬礼寺の旦那っていう最高にいい男なんで全人類惚れてどうぞ。

 

ローズちゃんの対話テーブルに立つ、あらゆる相手は、キャラクターというコマでなくて、彼からの中で生きてきた人生があって、それにより構成された人格のある人間だもの。

人間だから、時たまに理論で動かないし、予想外の行動に出る。

例えるならば、S1では、ローズちゃんを唆した李梅九やバトラーが、S2以降、ローズちゃんに対してS1に比べてマダムとして敬意を払ってる。

これは、S1の薔薇と銃の夜を越えたローズちゃんが正当な手段を通して、23番市の暗黒街の頂点に立ったからだ。

LSの言葉を借りるならば、正しい仁義と民主制の元に勝ち得た頂点。

だからこそ、皆、ローズをマダムと認める。

これがLSに繋がるなんて誰が予想できただろうか、私は出来なかった。

 

私達がいわゆる敵側ポジションになるキャラへ抱く感情は、きっとローズちゃんも感じてるのだと思う。

バトラーさんでいえば、お店での優しかったり、おどけてたり、格好つけた男としてのバトラーを知ってる反面、米軍の人間としての厳しい顔だったり、上手く使ってやろうと言う知略を巡らす狡猾さ。

彼女の危機にポカやらかすし、爆弾渡すし、騙すしで、S1の時は、こっ、こいつ〜!!!(右手を振り上げる)って感じだったのに、S2の始まりで、世界中の誰もが敵になっても、自分だけは君の味方というニュアンスの愛を囁く。

きっと、バトラーも、人間なのだ。

かつてのローズのお店での、癒しのような雰囲気だったり、優しさや母性、可愛げを知りながらも、立派にマダムになろうとする彼女の成長と変化にグラついてるのだ。

マダム・ローズは完全なる慈愛としてこの作品では描かれてるけど、本来なら夜の女とはどうだろうか。

もちろん、これは現実世界ではなく、ローガン世界の夜の女なので偏見ではない。悪しからず。

 

夜の女とは、美酒と魅力で酔わせて、男の財布を緩めるのが仕事ではなかっただろうか。

そんな夜の女を似合わないながらやっていたローズが、マダムを名乗るのだ。

誰だって最初は疑う。

いつか本心を出す。

欲が出る。

でも、L3まで時を重ねて、時間をかけて、皆理解していく、互いのことを。

 

お互いの日本人、中国人、アメリカ人、夜の女、軍人、暗殺者、いろんなレッテルを時間と対話を重ねて剥がして少しづつ相手の人間性を理解する。

それが、LSの解決にも役立ったのではないのだろうか。

そして、この時間というのがローズガンズデイズ の作品の大切な一部ではないのだろうかと、思っている。

 

未来の世界、2000年代。

樹里の住まう世界では、さまざまな文化や人種が混ざり合う世界である。

言語は様々。文化も混じり合う。そんなカオス。

もちろん問題も山積みではある。しかし、彼女達は未だに生きている。

純な日本人って形ではないかもしれないが、様々な形になって逞しく生きているのだ。

 

ローガン ベストに収録されている、別枠というかパラレルというか、樹里が過去に飛ばされるSSがある。

そこでも言われてたけども、現代は出来事が風化しないデジタル世界である。

しかし、時間が風化させることは出来ずとも、ローズ達のように対話を時間とともに重ね、理解を深めていけることは出来るんじゃないかと私は思う。

何より、翻訳機が発達してる未来だ。

もちろん、本作中にあったように、言葉が通じないからこそ起きない衝突もあるとは思うが、対話こそが人類最大のコミュニケーションだと思う。

 

ローズちゃんが求めた未来の同胞の強さはきっと育まれてるんじゃないかなって。

なんだかんだ、変化に強いのが日本人の強みでもある。悪く言えば本当に自我がない。でも、裏を返せば逞しいのだ。

いつだって生き残るのは、環境に合わせて変われる生き物。

確かに日本人は死ぬかもしれない、でも、新しい日本人がきっと未来に生きてる。LSまでプレイして私は確信している。

 

めっちゃポエミーなこと言ってる気がするけど、結局は語彙力ない奴が、ローズガンズデイズめっっっちゃ面白い!!って言ってるだけ(要約)

 

それぞれのシーズン語ります。

 

Season 1

vsケイレブファミリー

S1は比較的明るいうえに、一般受けしやすいというか、心が少々弱い優しいお方でもプレイしやすいと思う。

何故なら、完全な悪役として出てくるキャラクターがいないからだ。

ただし、バトラーと李梅九、テメーらはダメだ。

ただこの二人もS1では、キャラクター感がとても強いのだが、S2以降とても人間くさくなってくるとてもいい人物なので、S1ではあえて語らない。

 

S1はケイレブファミリーの前に、アルフレッド・赤城という、男とプリマヴェーラの戦いから始まる。

LSになって、この男が実は23番市で一番ヤベー奴って再確認する流れあまりにも美しい。

S1では、どちらかといえば、道化のような扱い、いわゆるネタキャラ要素が強かったのだが、S3でのリチャードとの対談で完全に見る目が変わった。

 

レオと同じく、戦争から帰ってきた男は、サイラス、ケイレブ、ミゲル、アルフレッド、モーリス、ジェームズだが、それぞれ同じ戦争帰りとはいえ、それぞれの生き方をしている。(あくまで主要なキャラのみだが)

 

その中でも、自身の戦争の傷を明確に表に出さないキャラは、アルフレッドだと思っている。

もちろん、このキャラ達の重要な部分がそこでないからスポットが当たらないだけかもしれないが、描写は少なくとも彼らは間違いなく戦争に傷ついて、なお生きているのだ。

 

そんなアルフレッドが、自身の戦争をレオと戦うことで終わらせる。

L3で出てくるまで、正直アルフレッドがこの戦い以降で生きてたことに失礼ながら蛇足感を感じてしまうほどに、このレオvsアルフレッドの戦いは美しすぎた。あまりにも熱い。

彼らの人生なのに、ここで死んでおけば物語としてめちゃくちゃ美しい。そう思ってしまうほど、この戦いの終わりを私は美しいものと受け取っている。S1最初の戦いとして立派に役目を果たしている。

 

そんなアルフレッドを倒して、一時の平和を楽しんでいれば、均衡が崩れたことにより筆頭するはケイレブという男が贔屓いるケイレブファミリー。

ボスじゃなくて、ファーザーって呼ばせるところが、ケイレブさんっぽいよなぁ。

 

プレイ済みの人しか読まんだろうから普通に描写するが、ケイレブは最初、敬礼寺としてプレイヤー=レオの前に登場する。

おそらくレオ自身に対しても、プレイヤーに対しても、気持ちのいい男らしい人物として登場するので好感度は高めのはず。

そんな人物が、実は...という感じで出てくる。

その上、志は戦争で傷ついた同胞を救いたい。という切なるもの。

 

にっ、憎めねぇ〜!!!(のたうちまわる)

 

こんなんがローガンは今後続くので、S1はまだ可愛い方である。

獅子神と敬礼寺としての付き合いを言葉をあえて胸の内に含みながら、お互いの気持ちを少しずつ話をしては隠して、時に大胆に勧誘してと、レオくんとケイレブさんの会話と関係性がとても好きです。

全人類に読んでほしい。

雨降る中、なぜ負け戦に付き合う!!獅子神!!と敬礼寺さんが叫ぶシーンがあるのだが、あれは間違いなく劇場版ローズガンズデイズ 。

そんなケイレブさんを憎めないという状態で、対立する側にメインで立つのがアマンダさんとミゲルくんだ。

 

アマンダさんも、実は悪役として対立してくる以前に、いい人そうなポジションでレオくんと会話を数回する。

そこでの大人の会話を是非読んでほしい。レオくんとアマンダさん好きなんだ...へへ...。

彼女は、ローズを支えてあげて、的な意味合いのことを言ってたと思う(うろ覚え)

 

そんな彼女がプリマヴェーラを乗っ取った時、まわりのメリル、ステラがアマンダはそういう女なのよ!と口々に言うが、プレイヤーとレオはともに困惑する。

それもそうだ、プレイヤーとレオは、逆に言ってしまえば、メリル達と違い過去のアマンダを知らない。

知り得る情報が、自分たちと会話したアマンダのみなのだ。

だから、疑い考える、信じたい...でも、という状況をキャラと共に共有しやすくしている。

ローガンは情報開示量が本当に絶妙であると思う。

 

そんなこんなで、適役側を二人も憎めないとかいうプレイヤーに対してしんどいところに堂々と憎まれ役として出てきてくれるのが、ミゲルくんだ。

こんな書き方をしてるが、もちろん彼のことが大好きである。

彼もとてもいいキャラであり、人物で、インパクトがめちゃくちゃ強いのだけど実は、玄人向けというか、スルメのように噛めば噛むほどいいキャラなんですよ、これが...。

 

見た目がとてもド派手で、なんじゃこりゃっていう初見バイバイな見目をしております上に、キャハ☆と笑うパスみ溢れるヤベー奴。

ある意味、一目惚れしそうなキャラの強さなのだけど、ミゲルをただのパスみ溢れる頭おかしいキャラだと思わないでほしい。

話を進めると、印象がガラリと変わるめっちゃいいキャラなんですわ。

 

彼は自身のことをよく馬鹿だからと言って、わかんない〜☆と惚けるのだが、自分のボスであるケイレブが傷心してる際には、側に使え立派に頭を働かせる。

なんなら、彼は右腕と参謀の両方をこなせる有能である。

彼の過去もそれなりに悲惨なもので、戦争の傷を明確に出してくるキャラは、ミゲルくんとキースくんだと思っております。

そんな二人が笑いのセンスが一緒っていうのが判明するLSが、とても愛おしいなと私は思っておりますよ。

 

好きなシーンは溢れるほどあります。

アマンダとケイレブの電話越しでの最後の会話。

ケイレブとミゲルの海岸沿いの隠れ家での晩酌。

獅子神と敬礼寺としての最期の対話。

襲撃されたプリマヴェーラの面子、逃げた裏路地先でなされるメリルとステラの会話。

逃げた先の黒芋での会話。

突然ぶちこまれるレオくんローズちゃんの夜の情事(ここマジで、えっ?!って声出た)

省略はしたが、協会に駆け込んだ米軍人と娼婦の話もローズちゃんの自我を育てる話としてとてもとても好きです。

他にも、レオくんとサイラスさん、リチャードさんの三人で楽しそうに、でへへと話してるような悪ガキ感溢れる談笑も好きなんですよ。

結局、全てを知ってしまうと何気ない過去の会話さえも全てが愛おしいんでしょうね。

 

全てを知ってしまうと、このSeason1ってかけがえのない宝物のような日々だった気がします。

もちろんどこが間違ったなんて、私にも彼らにもわからないと思います。

間違いなくレオくんは帰ってくるのが遅すぎたので、そこだけは腹パンしたいですね!!!(責任転嫁)

 

とにもかくにも、迎えるSeason1のラスト、迎え撃つは大将ケイレブと右腕のミゲル。向かうは、我らがレオとマダム・ローズと狂犬ウェイン。

この頃にはウェインくんもとても立派になって、忠犬ウェインくんです。ウェインくんかわいいでちゅね、よちよちされてた頃がとても懐かしい。

 

マダムの戦いを支えるために、歴戦の猛者を迎えうたんとレオくんは一人残り、二人を先に向かわせる。

レオくんマジでかっこいいんですよね...ほんと、無双してしまうので。

LSまで見ると本当にこの人がいたらもっとなんとかなってたんじゃないかってぐらいに、この男の存在が人の心と人生を変えるレベルに強いし、神に愛されてる。

それそうなんだよな、運命の女神様もいい男が好きだものね。

モーリス率いる歴戦の猛者40名をたった一人で迎え撃つレオ・獅子神。奴はまさに鬼神。

この時のレオくんとモーリスさんの戦いも好きなんですよね。

いつまでも戦争にとらわれる男たちを、レオくんが引導を渡します。

ルフレッドさんへの戦争のけじめと似た感覚だと思っております。

 

場面は変わって、もう一つの終戦

ケイレブ&ミゲルvsローズ&ウェインの戦い。

これも、最初の対戦としてはあまりにも上質なテキストでまとめられております。

是非、是非、読んでほしい。

ここまで読んでる人は読んでるに決まってるんだけど、何度でも読んで。

 

ここの対立が、戦地に向かって生き残ってきた人間と、戦地には行ってないがそれぞれの戦争を経験した者なのがとても熱い。

戦地の戦争を経験はしてないが、シンパシーを共に感じるウェインとミゲルの互いの理想のため、上司の為に雄叫びをあげながらもみくちゃになって泥臭く、最後まで、相手を殺すまで、自分が死ぬまで、しかし決して死なないという気迫の鬼気迫る先頭は実に素晴らしかった...。

見もの、と表記するのも変だし、面白いというのも変だな。

とにかく、呆然と見守るしかなかった。

なぜならどちらも間違ってなどおらず、それぞれの正義がぶつかってるのだから。

 

そんな戦へ終止符を打つのが、敬礼寺の終戦宣言だ。

倉敷一等兵!!!!!

ここで間違いなく誰もが涙を流す。

私はめっちゃ泣いた。

多分ティッシュ箱がお亡くなりになったと思う。なんなら、その日徹夜でプレイしてたのだけども、フォロワーさんに泣きながら、スカイプをお願いして話を聞いてもらった。

それぐらいあまりにも切なく格好良く胸打たれる男たちの生き様がこの一夜に行われた。

 

そっか、そんな終わり方もあるのか、と微笑んで地に倒れこむミゲルと、体が動かなくなるウェイン。

 

互いの右腕を傷だらけにしたこの戦いも、大将戦にて全てが終わる。

私が敬礼寺という男に魅力を感じてやまないのは、やはりその漢気とアマンダやミゲルだけに見せられる歳をとったが故の弱さだったり、苦しみだろう。

だが、漢・ケイレブ、最後は最高にかっこいい。

自身の正義の為に行ってしまった悪の所業も全てを暴君としてその大きな背中に抱え、今後自分の理想を受け継ぐと言ったか弱くも力強い少女に、全てを手土産としておくるのだ。

そう、自身を打ち取ったという救世主と言う名の名誉を。

 

S2で彼らが出てくるまで、マジでカッコ良さと切なさで涙が止まらなかった。

S2で生きてることを知った時、とっても嬉しかったです(クソザコ作文)

 

この名誉のお陰でS2以降のローズちゃんの立場も、プリマヴェーラの権力もガラリと変わります。

そのお話はまた後で。

めっちゃ長くなってしまったので、S2以降の話は、別の記事にします、

 

長々と雑記を読んでくださりありがとうございます。